知らないと危険なバッテリー

ポルシェも981や991世代になりアイドリングストップが付くようになりました。

ご存知の通りアイドリングストップを作動させると、信号で止まった時などに頻繁にエンジンストップと始動を繰り返します。

これは燃費の向上を狙ったものですが、同じように燃費向上を狙って、発電機であるオルタネーターも必要以上に動かさないように制御しています。

つまり、新しいクルマはなるべく発電は最小限にしなければならず、その反面アイドリングストップなどで消費電力は増加傾向に・・・という矛盾する状態でも性能を発揮しする高性能なバッテリーになっているのです。

特にアイドリングストップを使っていると放電・充電を頻繁に繰り返すので少し高い電圧で充電したり、充電スピードが早くなるようにしたり、997世代までとはだいぶ制御が違ってきています。

そのため、搭載されているバッテリーも専用の物でないと不具合が出ます。

この事を知らないで、バッテリーが上がったからと言って通常のバッテリーを搭載してしまうと、充電する電圧の差で最悪バッテリーが膨らんで割れて、中の希硫酸が漏れだしたり・・・という事が考えられます。

実際、981ボクスターにアイドリングストップ専用ではなく通常のバッテリーを自分で装着して、バッテリーが割れてしまい、希硫酸がボディ下方へ漏れ出して、プラスチックやゴム類、グリス類、金属類など全部腐食させてしまい、大変な事になった車両があります。

こんな事になると修理費はビックリするほど高額になってしまいます。

最近のように寒い時期が続くとバッテリーも弱って、交換時期に来るものもありますので、その時はくれぐれもマッチングしてない製品の装着は控えてください。

ちなみにバッテリー自体の負担が増えている最近のクルマでは、バッテリーの寿命は短くなる傾向にある事も要注意です。

ですので、バッテリーが弱ってきたなと感じたら、当社のような専門店やディーラーさんに相談するのが一番安全です。

これはマカンやカイエン、パナメーラも同じなので、注意が必要です。

数万円のバッテリーの間違いで数十万円の修理費になったら、笑えません!

ご来店頂ければバッテリーの状態をチェックして、暫く大丈夫か否かを判断させて頂きますので、遠慮なくお問い合わせください!

特に981、991初期モデルの方はすでに3年以上経過してきて、そろそろバッテリーの寿命を迎えていますので、まずはバッテリーの点検をお勧めします!!

2018年01月18日