GT4チューンのネタ、なかなか好評のようで、すぐに反応してお問合せ頂いているので、気をよくして今日はサス関係です。
デモカーのサスはクァンタムT5-RSという車高調の1way減衰力調整サスです。
1wayは伸び側、縮み側を一つの調整ノブで調整するので、固くすれば伸びも縮みも固くなり、柔らかくすれば伸びも縮みも柔らかくなる設定です。
他にもオーリンズが人気ですが、ベーシックなタイプのDFVは1wayです。
欲を言えば2wayで伸び側、縮み側を独立して調整できる方が、細かいセッティングは詰めていく事ができます。
ただ、コストは倍近く上がります。
コスパで考えると1wayでも十分です。
とりあずデモカーはアドバンA052装着で1wayでもFSWを1分51秒前半まで行っているから、1wayでもスプリングレートも含めてセットが煮詰まれば、相当速いクルマに仕上げられます。
そこまではプロドライバーの意見を聞いて、エンジニアが分析してトライ&エラーも必要です。
やっぱりプロはセッティングに関しても多くの経験値があるので、言ってみればモノサシ的な役割をしてくれて、シロウトとの差は大きいのです。
クルマを限界までもっていってくれるのも大きいです。
限界時の挙動はプロじゃなきゃ出せないですからね。
やっぱり高いお金を取るだけはあります(笑)
優秀なプロドライバー+エンジニアは速いクルマ、そして乗りやすいクルマを作るのには欠かせません。
これはF1を筆頭にしたレース界とも共通するところ。
オーリンズもクァンタムも、装着してサーキットで1~2秒はサクっと上がるのは、1wayでもイニシャルの減衰力設定が優れているからなのです。
この辺は各メーカーの腕の見せ所ですね。
サスはスプリングとショックが基本ですが、その他にもスタビライザー、スタビライザーリンク、サスペンションアームなどリンク類をピロボールしたりすればさらにサスのポテンシャルは上がっています。
ウチではRSSやTARETT製などを使ってます。
サスに関してはとにかく専門的なノウハウが必要です。
例えばコーナーがアンダーステアだ、曲がんない曲がんないと思ってサスをいじっても、原因がドライバーの突っ込み過ぎだったりすると、サスのセッティングは全然良くならないし、タイムは落ちて行きます。
クルマがアンダーステアなのかドライバーがアンダーステアにしてるのかは、なかなか乗ってるドライバーは判断付かないので、走行データとか走行動画とか実際にコーナーに見に行って判断してくれるエンジニアが必要なのです。
その辺のノウハウは長年の経験で自信があるので、どんどんクルマを速くしていけます。
サスの件はまずは相談してもらうことが肝心です!
これはサーキットだけでなく一般道でも一緒なので、ちょっとサスに不満が出てきている人はまずはご相談を!
関連情報URL : http://ohlins.czj.jp/auto/Lineup/Porsche.html