992GT3はフロントサスペンションがダブルウィッシュボーン化された初めての911です。また空力的にもリヤに大型ディフューザーが装着されて、991から大幅に性能向上しています。
サーキットで走っても、フロントのグリップ向上はハッキリ感じられるレベルでダブルウィッシュボーンの効果が絶大です。
そのため、サスペンションのセットアップも今までの991からだいぶ方向性が変わりました。現在19インチフージャ―タイヤに変更し、2WAY調整式のオーリンズTTXを装着してスプリングレートや減衰力のセットアップを煮詰めている最中です。TTXのオリジナルスプリングレートでは足りないので、オリジナルスプリングレートで開発中です。
また、フロントカナードと独自に開発したリヤウイングライザーを装着しダウンフォースも高めています。このリヤウイングライザーは富士でノーマルとの比較テストの結果、1周のラップタイムを0.5秒程度短縮可能です。空力感度のより高い鈴鹿サーキットでは、恐らく1秒程度短縮できると思われます。
現在ウイングライザー付き、フージャ―タイヤのベストタイムは1分48秒9。これは50台程度走行台数があった時のタイムです。ノーマルウイングで数台に引っかかった時に1分48秒6なので、クリアラップが取れれば48秒前半が予想されます。バネレートや減衰力、スタビライザーのセットアップが進めば47秒を狙えるようになると思います。
【シャシー系】（サスペンション関係：約163万円）
・オーリンズ TTX 2Way減衰力調整式車高調整式サスペンション （オリジナルスプリングスペック）
・PASMキャンセラー
(ホイール、タイヤ:約72万円）
・ADVAN GT19インチホイール+フージャ―R7
【ブレーキ系】 （約77万円）
・前後プロジェクトミューブレーキパッド
・前後GIRODISCブレーキローター
・ステンレスメッシュブレーキホース
・エンドレスRF650ブレーキフルード
【エンジン系】
・デジテックコンピュータチューニング（約40万円）
・CARGRAPHIC マフラーバルブコントローラー（約10万円）
【空力係】
・CREFオリジナル ウイングライザー （約43万円）
・DUNDON フロントカーボンダブルカナード+リヤウイングガーニーフラップ （約45万円）
【インテリア系】
・オリジナル レザーシート保護カバー（約4.7万円）
・アイコード アルミペダルキット （約3.5万円）
・シートリクライナー（約3.3万円）
【ボディ保護系】
・PPFフルボディ （約130万円）
・フロントガラス保護フィルムクリアプレックス （約9万円）
※価格は令和6年1月時点での税込価格です。価格は変更される場合があります。工賃は含んでいません。