【GT3RS、GT4RSの慣らし】
最近992GT3RSと718GT4RSのノーマル車両に街中や高速道路で乗る機会があった。実はお客さんに頼まれて、慣らし運転のお手伝いを少しさせてもらったのが本当のところ。そこで、最初に思ったのが“なんでこんなに足が固いの!?”って事。
30年近いポルシェ歴の経験値からして、恐らくポルシェ史上最も固い足ではないか・・・と思うほど。
しかし、そう思うと同時にきっと3000~4000キロくらい走って慣らしが終わるころには、だいぶ柔らかくなるんじゃないかなと想像はしていた。
それまではこの跳ねるような堪えがたい硬さを我慢するしかないなと。
これも経験値で ポルシェはどの車種も新車の時はサスもそうだし、エンジンもミッションも動きが硬く、3000~4000キロくらい走ると下ろしたての時とは全然印象が変わる。すべてが滑らかに動くようになって、本来のポルシェの性能が発揮されてくる。
今回のRS系は慣らしが終わったら良くなるだろうな~と分かっていても、度を超えて硬く、お尻や腰が痛くなるほどだったので、少し不安が残りつつ慣らしのお手伝いをしたわけだけど、3000キロに近づくころから明らかに足はスムーズに動くようになってきた。しかもエンジンも軽く回るようになり、コレコレコレ!と思わずと嬉しくなった。
やっぱりポルシェの法則通り、このくらい走らないと、本来のポルシェにならないんですよね。
良くジャーナリストみたいな人がポルシェの新車を公道試乗して、足が固いとかエンジンが重いとか言っている時があるけど、そういう記事を読むと、この人ポルシェの事全然知らないんだな~と思ったり。皆さんもこういう記事は真に受けないでくださいね。
という事で、今サスの硬さに辟易としているRS乗りの皆さん、3000キロくらいまで我慢して乗ってみてください。せっかく狭き門を潜り抜けてゲットしたRSの本当の良さを知らずに売ってしまうのはもったいない。慣らしを終えるころには、だいぶ各部がスムーズになって楽しいRSドライブを楽しめますので!
2024年06月12日