こちらのサーキットを走られている991.1カレラGTSですが、数年かけて段々進化しています。
昔カートレースをやられた経験もあるオーナーの方なのでドライバーとしてもかなりポテンシャル高いのですが、どんどん腕を上げてきて、それに伴ってクルマも徐々にアップグレードしてきています。
991カレラ系をいじって行くには凄く参考になるクルマなのでご紹介します。
ここ2年くらいでチューニングしている主な内容としては、
・オーリンズDFV車高調整サスペンションキット
・アドバンGTホイール
・GIRODISC
・プロジェクトミューブレーキパッド
・ステンレスメッシュブレーキホース
・レカロ RMSシート
・サベルトシートベルト
・当社オリジナルパドルシフター
・991CUPステアリング
・アイコードアルミペダルキット
・ケイマンGT4クラブスポーツ用カーボンドアトリム
こんな感じです。
サーキット用チューニングで一番先に手を付けるのが、まずブレーキ系。
フルードとブレーキホースを交換して、GIRODISCとブレーキパッドを交換して、ほぼこれで万全です。
やっぱりまずは安心してブレーキを踏めるクルマを作る事。
これが1番大切ですね。
そして、サスをオーリンズに交換。
これで一気にタイムが1~2秒上がりました。
オーナーによると、『コーナーでお尻の滑る感覚が凄くつかみやすくなったから、安心して踏んで行けると・・・』
クルマの動きを制御しているのがサスなんで、サスがドライバーの感覚に近い動きをしてくれると、自然に踏んで行けるようになって、タイムも勝手に上がっていくって感じですね。
ノーマルサスは、ステアリングやブレーキ操作に対してクルマが動き過ぎちゃうので、、運転していると不安感感じちゃうと思います。
オーリンズDFVは減衰力がシングルアジャストなんで、固くすれば伸びも縮も両方かたくなってしまい、柔らかくするとその逆なんで2WAYみたいに独立して調整できるタイプよりセッティングの幅は狭いですが、アライメントを含めてセッティングを詰めて行けば、十分乗りやすく速いクルマは作れます。
今回の作業は軽量化のためにケイマンGT4クラブスポーツのカーボンドアインナートリムに交換して、内装のカーペット類も剥がしました。
カーボンドアインナートリムは左ハンドル用しかないのですが、右側にパワーウインドウやドアミラーコントロールをステーを作ってきれいにマウントしています。
ボディには一切加工していませんので、ノーマルにも戻せます。
これで右ハンドルにも装着出来るようになりました。
カーペットを外すとペダル下のスペースがあいちゃうので、ここは木製のボードで製作。
こんな感じに仕上げてます。
ドアの内装とカーペット類で恐らく20~30kgくらいの軽量化になってると思います。
その他にもこのレカロRMSと
助手席のバケット化、そしてステアリングのパドル化やホイールの軽量化などで全体で50~60kgは軽くなってると思います。
あとはパワーアップ系が残ってますが、そこまでやらないでもラジアルタイヤでGT3と同等のポテンシャルまで来ている感じです。
こんな感じで仕上げてアップグレードして行ければ、自分の色に染まった、凄く楽しいクルマになっていきますので、参考にしてください!!