レースで使うツールなどなど

今年PCCJにフル参戦するにあたって、色々と揃えるものがありました。

これまでPSCJ(Porsche Sprint Challenge Japan)には参戦してましたので、レース用の機材はある程度揃っていましたが、PCCJになると機材の量もだいぶ増えます。

そんなレースの機材関係の一部を今回は紹介したいと思います。

①工具類
これはキャスターがついていて持ち運びが便利なツールボックスです。ポルシェは元々少ない種類の工具でメンテできるように工夫されているので、レースカーの中では比較的工具類は少なくて済むのですが、それでもこれだけ持ち運びます。

②ホイール用インパクトレンチ
以前はエア式が多かったですが、今は強力なリチウム電池で、電気式が主流です。
インパクトガンも壊れた時用にバックアップも含めて4〜5台あります。

③コロコロ(正式名称忘れました)
これは良くGTとかF1で見ますが、クルマの下に入れて運ぶものです。通常はクルマをメカニックやチーム員が押して移動しますが、スペースが少ない場所で方向転換するのはハンドルが切れないカップカーは苦手なので、このコロコロに乗せて一気に方向転換してピットやテントに収納したりします。
これはウチのメカニックが図面を引いて、自分たちで作ったオリジナル。
メカニックはこういうものをサクサク作っちゃうので、凄い人たちです。

④タイヤ天日干し
これはツールとはちょっと関係ないですが、舞台裏的なネタです。
これはタイヤの天日干し・・・をしているのではなく、日光に当ててタイヤを温めてます。タイヤウォーマーは禁止なので、初めからタイヤの温度を上げて内圧を適正値にしておくことが出来ないので、少しでも温度を上げて空気圧を上げておきます。

この後クルマに装着して走るのですが、コースインしてグリッドにつき、その後のフォーメーションラップも含めて、レースがスタートするまでにいかにタイヤを温めて適正な空気圧に上げられるかはドライバーの仕事になってきます。速く走るだけでなく、ここでもドライバーの力が試されます。ウェービングしているのはタイヤを温めている(冷やさないようにする)ためです。

タイヤ温度を上げられるかは、スタートダッシュできるかにかかって来るので、すごく重要なドライバーの仕事でもあります。

今回はこんなところで。

またどこかで他のツール類も紹介しますね。

2021年05月12日